ドバイからシンガポールへ: コロナの波に流されて
みなさんこんにちは!
3ヶ月前にドバイからシンガポールに引っ越してきました。
ドバイには結局1年半くらいだったなぁ。
短かった。
もう少しいたかったような、もうこれで十分だったような。
でも、いずれは離れる地、と分かりきっていた場所だったので、タイミングが思ったより早く来ただけですね。
理由は言わずと知れた、旦那の仕事の都合、ですが、ちょっと掘り下げるとコロナの余波でもある。
というのは、旦那のドバイの会社の元CEOがコロナ騒ぎが始まった2020年最初のロックダウン中の会社のリストラクチャーにより、オーナーに突然首を切られたのです。
これは完全に先行きが不透明なコロナ禍での経費削減対策ですね。
(この時期は恐ろしいことに本当にめちゃめちゃ人が切られていたなぁ。)
旦那がドバイで働いていた会社とは、船舶/海運業界の会社で、ニューヨークやトロント、コペンハーゲン、シンガポールなど、全世界に支店があるグローバル (?) な会社ではあるのだけど、オーナーがエジプト人。
そして特にドバイ支店に関して言えば、隣国インドからのエクスパットたちにより運営の大部分が行われていて、ビジネスのクオリティーの水準が低かった。
それを改善するため設立されていたチームが、その元CEO率いるヨーロッパ勢であり、旦那もそのうちのひとりだったのです。
しかしその元CEO (デンマーク人でした) がオーナーの決断で突然解雇。
そうなるや否や、彼についてきたヨーロッパ勢は突然大きな軸を失い、対立関係にあった周りのインド勢にパワーを奪われていき、フラストレーションがたまるとともに急速にモチベーションも失っていきました。
これ、完全に社内のポリティックですね。
このドラマは側から見ていても痛々しかったです。
イギリスにいた時は気づかなかったけど、やっぱりヨーロッパと中東アジアではビジネスのやり方が全く違う。特にインド人のビジネスへのアプローチは癖があって、グローバル視点では社内的にも対外的にも彼らとビジネスを行うのを苦手とする人たちが結構いるのです。
そして、CEO解雇から半年後、思うようにことが進まない状況にしびれを切らした旦那の直属のマネージャーがついにシンガポールの別会社に転職。
そしてさらに半年後、旦那がその直属のマネージャーのチーム編成の一員として呼ばれるという結果となった訳です。
この道のりも長かったなぁ。
転職がそこまで盛んではない日本では稀なことかもしれないけど、欧米では業界内で会社をまたいでチームで動くということはよくある。
今回はまさにそれだったけど、このパンデミックの中で海外転職できたのは奇跡的だったと言ってもいいくらいおぼつかない道でした。
ドバイの生活は、短かったけど激動で楽しくもあった。
2019年10月にイギリスから引っ越してきて、落ち着いたと思ったら半年もたたずにロックダウン、そして上記のストーリーが始まるは、学校は閉まるは、落ち着くことは全くなかったですね。
それでも、子供たちは元気いっぱい毎日を過ごし、家族で砂漠へ行ったり、キャンプしたり、ドバイホテルリゾートなんかにも何回か行けたし、友達もできたし、少ないながら貴重な思い出ができました。
特に子供たちと同じ学校だった日本人駐在員家族のママ友たち。みんな、異国の地でいきなり世界が逆さまになり、動揺する中、みんなで励まし合い、時には楽しい思い出を作りながら乗り切れたことには感謝ですね。
写真は、最後にもらった思い出の写真コラージュ。
ありがとう。そしてさようならドバイ !
それではまたね!