キライなことはやるな!ーイギリスの「チームワーク」の考え方
みなさんこんにちは!
今日は私がイギリスで学んだ「チームワーク」の考え方について書いてみようと思います。
みなさん「チームワーク」と聞くとどんなことを思い浮かべられますか?
「みんなで協力してひとつの目標に向かって頑張る!」とか、
「様々な意見を出し合うことで、よりイノベイティブなものを作り上げる」とか、
「力を合わせて5倍のアウトプットを!」など、
どれもその通りだと思うのだけど、ちょっと熱のこもった、みんなでスクラムを組んでるような雰囲気をを思い浮かべませんか?
しかし、
私がイギリスで体験した「チームワーク」は全くそんなものではなかった。
もっともっとクールでロジカルで、合理的〜って感じでしょうか。
まずはじめにそれを感じたのはイギリスの大学院で学んでいた時のこと。
私はカーディフ大学の建築学科でサスティナブルデザインを専攻していたのですが、そのコースにはしょっちゅう「チームワーク」があった。
ひとつの課題をチームで取り組み、最終的にみんなの前でプレゼンをするというもの。
いつも5人くらいのチームだったと思いますが、そのような課題が出た時にまず最初にやること、
それが、「Skill Set の割り出し」です。
これをしないと始まらないし、これが私の考える、こちらの「チームワーク」の真髄ですね。
どういうことかというと、役割分担の前に「あなたは何が得意ですか?」というか、「あなた、何だったらできるの?」ということを割り出していくんです。
そんな時私はすかさず、「データ集めと分析です!!」とか一番はじめに言っちゃう。(重要!!)
それはどうしてかというと、本当にそれしかできないから、笑。
そのコースは本当にインターナショナルで、
イギリスからはもちろん、アメリカ、カナダ、サウスアフリカ、タイなどいろいろな国からの生徒が集まっていたんだけど、
そんな中、英語なんかではネイティブの方々に引けを取ってしまう私のような日本人には、コツコツと本やらウェブから数値やデータを集め分析しグラフィック化するような役割が一番向いている。
というか本当にその他のことは全然自信がな〜い、泣。
だからすかさず自分はこれがめっちゃ得意ですってアピールして、自分が comfortable にできる役割を取っちゃうんです。
そうすると、本当にそれ以外やらなくていいの!
すごいでしょ!
これがイギリスでいう「チームワーク」。
伝わったでしょうか?
例えば、5人の中に話がとっても上手な人っていますよね。
すると、その人がプレゼンをずーーーっとする。
交代とかありません。
なぜならその人がプレゼンをする方が、英語が得意じゃない私がプレゼンするよりチームとしては作品の質が上がりますよね。
そして、話とかが上手い人って、大抵データ分析とかはキライ (不得意) だったりする。
つまり、
イギリスの「チームワーク」に、公平に、みんなが少しずつ、というような考え方は全くありません。
ただひたすら「自分の得意な分野で貢献」すれば良いのです。
言い換えると「キライなことはやらなくてい〜い!」
素晴らしい、笑。
だからそういう意味では私はイギリスのやり方に救われている。
これは仕事でも同じです。
得意な分野だけひたすら突き詰めればいい。
だから日本人でも意外と居場所を確保しやすいかな。
そして、この考え方にはチームメイトのそれぞれ全く違うスキルをうまく使うまとめ役がとっても重要で、それがないとチームがバラバラという悲惨なことにもなりえたりする、笑。
でも、不得意分野があっても全く責められないイギリスの「チームワークの考え方」、とっても居心地がいいです。
できないことは無視してオッケー。
これ、意外と重要かもしれないですね。
それではまたね〜