人生は冒険かーイギリス、ドバイ、そしてシンガポール

10年間のイギリス生活を終えドバイに家族でお引越し。2人の男児の母。旦那さんはギリシャ人。

舞台「Airswimming 」を観て、「自由」の尊さを考える

 

みなさんこんにちは!

 

昨日、実はものすごく心を揺さぶられる出来事がありました。

本当にここ最近感じていないほどの感動だった。

 

ここ数週間子供達がギリシャに行っていていないので、少し、というか、だいぶ生活に余裕ができ、色々な方が書かれているブログをゆっくり読む時間ができたのですが、(スターも最近つけられるようになりました。)

 

そんな中、 LGBT (Lesbian Gay Bisexual Transgender ) について考えさせられる記事をいくつか読ませていただいて、頭がグルグル、グルグル。

  

子供がいないと思考が回転するらしい、笑。

 

 

日本では会話に上がる事があまりない内容かなぁと思うのだけど、ここ最近「ジェンダーニュートラル」という、男性、女性にあえて分類しないという、新しい概念も出てきて、イギリスでは今ちょっとした話題だったりする。

 

実は、いわゆるLGBT の方ってイギリスでは本当に沢山いらして (というか、かなりオープンに暮らしていらして)、そういえば私の以前のボスもそうだった。

 

彼は今はパートナーの方と共に2人の男の子を養子にとられ、男ふたりで子育てに奮闘されてる。うまく時間を分担しながら仕事と子育てをやりくりしているんです。すごい!

 

そして、彼は本当に素晴らしいボスでした。

女性的な繊細で緻密な仕事運びをしながら、男性的な目線で大きく物事を捉えられる。ボスとしてとても尊敬に値する方でした。

自分の長所を最大限に生かした活躍の仕方ですね。

 

しかし、イギリスにはそんな素晴らしい方たちが罪として裁かれる時代があった。

しかもたった50年前までずっと。

 

たった50年前までという事実はつい最近知って、本当に驚いた。信じられなかった。人が「ありのままでいる」ことのできない時代がイギリスについさっきまであったのです。

 今のイギリスからは想像できなくて、正直とても混乱しました。

 

 

そんな時すごく観たくなったのです。

 

イギリス人女性作家シャーロット・ジョーンズのデビュー作、「Airswimming」の日本初上演の舞台。(昨年上演されたもの)

 

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Airswimming

 

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Airswimming

内容は、1920年代のイギリス、トランスジェンダーの女性と婚外子を産んだ女性が、社会的不適合の烙印を押され、精神病院に50年あまり監禁されていたという、事実を元にしたお芝居。

 

実はこの舞台、私のいとこが彼女の深い想いとメッセージを込めてプロデュース兼、出演されていたもので、今回特別にみせていただいたのです。

 

観終わった後はしばらく放心してしまうほどでした。

 

 

「ありのまま」でいる事ができる当たり前の幸せの尊さ。

「自由」でいる事ができる有り難さ。

 

そしてこの舞台が今の日本にどのようなメッセージを投げかけているのかを悟った時は心が震えました。

 

 

「自分らしく」いる事が許されなかった時代に罰せられた幾人もの人たち、また、どこかで今もなお虐げられている知られざる人たちのために、今、私たちができることは何か。

 

 

残念ながら 舞台はお見せできないですが、本があったのでご興味のある方はぜひ。

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 そしてやっぱり芸術は偉大だと改めて感じた一日でした。めぐちゃんに感謝。

 

 

それではみなさん素敵な夏休みをお過ごしくださいね〜