人生は冒険かーイギリス、ドバイ、そしてシンガポール

10年間のイギリス生活を終えドバイに家族でお引越し。2人の男児の母。旦那さんはギリシャ人。

イギリス人が仕事で最も大切にしているもの!これさえあればうまくいく

 

みなさんこんにちは!

 

ホリデーシーズンですね。

ボスもいないし、オフィスもガラガラ、道もスイスイ、家の前の路駐の車もいつもの半分以下です。

 

みんなどこかに行っていないのですね〜。

 

イギリスは夏が短い。だからこの時期になるとここぞとばかりに次から次へと順番にホリデーに出かけます。

 

ま、だいたいみんな9月までには年内の有給を使い切ってしまい、帰ってくると、あ〜もう有給ない〜〜、とぼやく。

そしてひたすらクリスマスを待つという、冬眠体勢に入るのです。

 

 

行く場所といえば、国内、もしくは南ヨーロッパが多いですね。

 

私のボスも毎年ギリシャクレタ島に家族で3週間くらい行きます。

あとはスペインの島に行く人も多い。それから北アフリカのモロッコとかでしょうか。

 

みんな目的は地中海の海ですね。

観光ではありません、バカンスです。

 

これがイギリス人の夏のライフスタイル。

 

 

さて、また前置きが長くなりましたが、

 

みなさん、イギリス人が仕事で最も大切にしていることってなんだと思いますか?

 

 

この流れでこの質問、笑。わかりやすかったでしょうか!?

 

 

そうなんです、「ホリデー」です。

 

f:id:UIKO:20190803041806j:plain

Holiday

 

 

イギリスで働き始めてから8年経ちますが、「ホリデー」への考え方の違いに初めはとっても驚きました。

 

イギリスでホリデーは必ずみんな取ります。

( 契約書に書いてありますからね。)

忙しすぎて取れないなんてことはまずありません。

 

そしてホリデーは基本、なるべく他のチームメンバーとずらして取ることが好ましい。

一応、誰かが対応できるように。

だから夏のこの時期なんて、ホリデーのスロット争い。早い者勝ち、みたいな感じで一年前から予約する人たちもいます。

 

日本みたいに、ひとりだけ休みとるの気まずいから、みんなで一緒に取っちゃおう精神で、祝日を増やしたり、お盆に一気に休んだりはしません。

 

 

そして私が何に一番驚いたかというと、

 

ホリデーに行っている担当者のプロジェクトに問い合わせてきたクライアントが「ホリデー」という言葉を聞いた瞬間に黙る

 

のです。

 

これすごくないですか!?

 

私はとっても感動しました。

 

「もしもしー、◯◯プロジェクトのクライアントの△△ですが、図面受け取るはずだったんだけどどうなってるの?」

 

とかいう問い合わせってきますよね。

 

そんな時すかさず、

 

「あ〜、担当の◯◯がホリデーで、」

 

と言った瞬間に相手が申し訳なさそうになり、

 

 

「あっ、そっか、オッケー、帰ってきたらまた連絡します。」

 

みたいな感じで電話が切れる。

 

 

完全に「ホリデー 」という言葉 (通常遠回しに Annual leave と言いますが、この時期はほぼ絶対にバカンス行ってますって意味) には諦めがつくらしいのです。

 

 

そして私は思いました。

 

この国で「ホリデー」はかなりリスペクトされている。

権利としてものすごく尊重されているんです。

 

ものすごくです!

 

 

以前ロンドンで日系の会社にも務めたことがあるのですが、 その時何かプロジェクトがうまくいってなくて英系クライアントから催促が来そうな時、

 

「ホリデーって言っちゃおうか」とか、コソコソ相談したりしてました。(すみません。)

 

ちなみに日系のクライアントには「担当者がホリデーでいないから待っててね」とは口が裂けても言えない雰囲気でしたけど。

 

 

これは以前に何度か書きましたが、イギリス人は Quality of Life ( ≒ Happiness ) を大切にするという話に関連すると思います。↓↓↓

 

HAPPY であることが最優先!イギリスで学んだ考え方


 

 

要は、仕事なんかのために、人の幸せに立ち入ってはいけないんですよ。

 

だから、

たまには仕事なんてさておき、堂々と家族や友達と楽しい休暇を過ごしましょうね、というお話でした。

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

 

それではまたね〜