ギリシャからの便りー洗礼式とゴッドファーザー
みなさんこんにちは!
なんと今日、心待ちにしていたギリシャの洗礼式の写真が送られてきたのです。
なんて幻想的な写真でしょう!
先週から旦那は幼馴染の娘ちゃんのゴッドファーザーになるため子供2人を連れてギリシャに帰省していたのです。
1年前から楽しみにしていて、彼女のパパにも自分がゴッドファーザーになってもいいかと何度となく確認し、待ちに待った洗礼式でした。
ところでみなさん「ゴッドファーザー」とはなんだか知ってますか?
私は旦那と結婚するまで知らず、マフィアの長のことだと思ってました。
映画の「 The Godfather 」のようになんらかの組織のリーダーのことを意味する場合もあるのですが、本来は「宗教の教えに基づき子供に正しい道を指し示す役割を担う生みの父親以外の父親」、という意味なのです。
洗礼式とは命名式でもあり、子供はゴッドファーザーから名前を与えらるため、間接的にに「名付け親」と訳される場合もありますが、それは本質的な意味を反映していません。
ギリシャでは生みの父よりゴッドファーザーの方が重要だと考える人もいるようでゴッドファーザーになるということはとても名誉のあることなのです。
だからとっても楽しみにしていた。
なのに式の当日とんでもないことが起きてしまったのです。
全て準備が整ってさぁ始めようとしたその時、その日担当の教会の神父さんに「あなたはゴッドファーザーになる資格がありません」と言われてしまった。
そんなぁぁぁぁ、こんなに楽しみにしていたのになぜ!?!?
よくよく聞いてみると、うちの旦那は私とイギリスで教会ではなく無宗教の市民結婚式を挙げていました。
どうやら、ギリシャ正教会の方式に則って結婚式を挙げていない場合ゴッドファーザーになる資格はない、ということらしいのです。
つまり、宗教上子供を正しい方に導く重大な役割をもつべき者が市民ホールで結婚式を挙げたなんて裏切り者とでもいう感じでしょうか。
とにかく交渉も甲斐無く、泣く泣くゴッドファーザーになるのは諦めなければいけなかったのです。
しかし、式はもう始まろうとしている。
誰かがゴッドファーザーなならなければ娘ちゃん、名前ももらえず、洗礼もできません。
どうしよう。。。
そんな時になぜか選ばれてしまったのがなんとうちの息子。。。5歳。。。
私は完全にハテナ?でした。
こんなに重要な役割、5歳の子が担っていいわけ!?!?
でもそれしかオプションがない。 らしい。
ということです急遽うちの息子くんゴッドファーザーになることに。
儀式も全てうちの息子くんが行い、書類にサインもして、5歳にしてゴッドファーザーになっちゃいました。
上の写真でポケットに手突っ込んで儀式に参加しているのが彼です、笑。やる気ない、笑。
ちなみにゴッドグランドファーザーになった旦那がとなりにいますが、笑。
旦那は、実質は自分がゴッドファーザーだと宣言してましたがなんだか笑っちゃうヘンテコな洗礼式になってしまった。
何はともあれかわいい娘ちゃんはネフェリ (Nefeli / Νεφέλη) と命名されめでたしめでたしということでいいのかな、笑。
元気に大きくなってね!