算数にも答えが3つ!?ー”正解”のない世界イギリスの教育方法ー
みなさんこんにちは!
今日は長男の放課後のフットボールクラブが突然キャンセルされ(こういうことってイギリスでは結構あります)、大急ぎで3:10に迎えに行きましたが10分ほど遅刻しました、汗。
だからチビと一緒に学校に侵入しお兄ちゃん探す、探す、探す。
そんな時廊下に貼ってある算数の作品(?)たちが目に入りました。
すごいすごいみんな頑張ってるじゃーんと通り過ぎようとしたのですが、よくよく見ると面白いんです! 思わず写真をパチリ。
これは倍数の話ですね。↑↑↑
Year 1 は日本では年長さんの年なのでこれはレベル高っ!とちょっとびっくりしました。
「5の倍数は奇数であったり偶数であったりする」とか、
「いくつかの5の倍数は10の倍数でもある」とか、
「2の倍数は2、4、6、8、0で終わり全て偶数である」とか言ってますね。
そしてつぎはこれ。↓↓↓
仲間はずれはどれだ?という問題なのですが、
「2ペンスコインが仲間はずれだと思う、なぜならひとつだけ5の倍数ではないから」とか、
「50ペンスコインが仲間はずれだと思う、なぜならひとつだけ円形ではないから」
とか言っています。
そう、正解はひとつではないのです。
私は日本で育ち日本の教育を受けてきました。
つまり問題には常に正しい答えがひとつあるという世界で育ちました。
だからテストでいい点を取りたければ記憶力がよかったら結構なところまでは行けました。
でもここではそれは通用しません。
上の解答にもわかるように、ここは、
「ーーーーだと思う、なぜならーーーー」の世界なのです。
これを reasoning と呼びますが、その答えと reasoning の関係性さえ成立していれば正解は何通りでもあるという世界なのです。
私は個人的にはこのような教育方は素晴らしいと思います。
「問題」は”正解”を見つけることが目的ではなく思考能力を発展させることが目的という感じでしょうか。
人生にひとつの正解ってないですよね。
どちらかというと、「自分はこう思う、なぜならーーーー」の繰り返しだと思います。
こういう考え方がベースにあれば少しでも柔軟に物事を捉え、「自分の道」を見つけやすくなったりするのかなと感じました。
みなさんはどう思いますか?