儚いゆえに美しい都市: ドバイ永住は難しい
みなさんこんにちは。
もう10月も終盤、ここ1、2週間ドバイはぐっと気温が下がりました。
昼間の日差しの強さは相変わらずですが、朝夕がとっても気持ちいい。
気温も28度くらいまで下がり、風が吹くととっても涼しいのです。
今週は子供たちの学校のお友達のご家族が、旦那様の帰任により日本へ帰国という切ないイベントがありました。
ドバイに来てまだ1年ですが、このようなお別れはもう2回目。
1回目は引っ越してきてすぐ、近所の公園でお友達になったインド人と日本人のミックスの姉妹で、ドバイで生まれて育ってきたのに、ちょうど私たちが引っ越してきてから3ヶ月ほどで日本への移住をされたのでした。
子供たちは歳が近く、ママが日本人ですごく親しみを感じていたので、すれ違ってしまった感じがとても残念だった。
今回帰国されたお友達は、お兄ちゃんと学校が一緒で同い年、「ベストフレンド」と呼べるくらい気が合った初めての日本人の男の子。
強気な性格も似ててケンカもしたけど、サッカーという共通の趣味があり、学校から帰ってくれば、毎日その子の話をしてました。
毎日一緒にお弁当食べて、お箸の使い方覚えてきたり、『オムライス』という、私が10年間忘れていたメニューをリクエストしてきたり、なんだかんだでその子から日本文化学んでたんだよね。
だから今回も、とっても残念…。
なんだか空虚な感じがうめられません。
でも、ドバイってきっとそういうところなんですね。
中には10年以上住まわれて、長い間生活のベースとしている方もいるけれど、
ほとんどの場合そんなには長くない。
それは、自国民でない限り、いくら長く居住していたとしても永住権や国籍の取得はほぼ不可能であるという、現行のシステムも大いに関係していると思います。
ここでは、住人の80%が外国人であるにもかかわらず、ほとんどの外国人(エクスパット)は就労ビザの元の滞在許可があるだけで、それ以上でもそれ以下でもなく、滞在年数に関わらず永遠にエクスパット、つまり仕事を失ったらさようなら〜というシステムなのです。
そういう点ではイギリスとはだいぶ違う。
ここ数年こそだいぶビザ事情が厳しくなってはいるものの、少し前までイギリスは、不法滞在であったとしても10年以上住んでいれば永住権が与えられていた。
不法滞在であっても??さすが Human rights 発祥の地!?
話はそれましたが、
そんなことで、そのお友達家族、今週が最後なので、コロナ禍であれとも少しでも子供達を遊ばせてあげたいという想いで、何度かみんなで公園へ行きましたよ。
こんな世の中でも、たまにはこうやって遊ばせてあげたいものです。
いっぱい写真も撮って、ご家族のママさんは本当に名残惜しそうでした。
みんなにとっての人生のひとつの通過点に過ぎない場所。
儚いゆえに美しい、ドバイってそんな都市なのかなぁと想いにふける夜でした。
それではまたね〜